住む - チェンマイの基礎知識
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「住む」となると、旅とはまた違う観点から、より多くのことを考察する必要がある。
なお私の勝手な区分では、半年未満程度の短期の滞在は、余程その後、長期間滞在を継続する意思でもない限りは、通常の旅行である。つまりその程度の短期間滞在者は、本質的に旅行者であると私は考えている。
2週間で云々としている団体もあるようだが、私はそれは単に市場を大きく見せたいという商業的都合による定義でしかないと解釈している。悪しからず。
まあまず、手っ取り早く日本人がチェンマイに「住む」場合のパターン分けをすると、
- 公館職員、企業駐在員等及びその子女
- 自由意志での現地就職者や自営業者、及びその子女
- 留学生
- 国際結婚の結果としての居住
- ロングステイビザによる長期滞在
- その他
居住には当然適切なビザを取得する必要があるが、詳しくはビザの項に譲る。
住むのは難しいのか
最初に、単純に「チェンマイに住む」ということの難易度を述べておこう。(仕事をしつつ、ではなく)はっきり言って「バイタリティーがあり、五体満足で、教育を受けた日本人であれば、問題無く快適に生活できる」程に簡単だ。
チェンマイで問題無く生活できないようなら、他の国はどこもより一層無理だろうから、適性が無いと考えて海外暮らしなど諦めた方がいい、その程度の話である。
付き合う相手はきちんと選ぼう
ずばり書いておくと、既にチェンマイに住んでいる邦人のうち、特に「ロングステイ」で来ている人達は、基本的に毎日がお休み状態。当然の流れとして、暇を持て余している人も多い。別にそれ自体は何も問題は無いのだが、一部には、新参の邦人と見るや、用も無いのに喜び勇んで寄って来ては話しかけ、先輩面をして説教じみたチェンマイのノウハウ?(笑)を語ってくれるおかしな輩もいるようだ。
そういう人は、さもチェンマイに住むことが難しそうに、さも自分が大したことをしているかのように、とにかく大仰に話をしてくれるのだが、結局当人の目的は自尊心の愛撫(つまり自慰行為)と暇潰し、または相手をからかっているだけ、もしくは本当にア○マが【ピー】かなので、そんな輩の話に付き合う方が愚かというものである。
またそういう輩は、やたらと「情報」やら「人脈」やらをひけらかしたがるようだが、そういう人間こそ信用してはいけないというのは、日本でもチェンマイでも同じ。関わらないが吉である。
なお、まっとうな相手ならば、当然上記のような振る舞いはしないだろう。
要は「相手を見極めろ」ということで、見極め方は日本と同じ、そして決して「海外で会った数少ない邦人だから」などという理由で基準を緩めて考えるべきではない。そんなことをしていては、トラブルや、不快な目に遭う可能性を自ら高めるだけである。
まあとにかく、誰彼構わず付き合うなという意味ではないので、その点は理解して頂きたい。
もし本当に先達としての邦人在住者の話を聞きたいのなら、せめて10年以上は継続して住んでいる人に聞くべきだ。
しかし、そうした人達はほぼ例外無く、誰かと関わらなくても困らない生活力を持ちつつ、既に生活を充分に楽しめている人ばかりで、更に郊外に居を構え、車で移動し、日本人だけで固まらず、日本人の多い場所は避ける傾向がある。実はこれはかなり明確だ。
理由は簡単、小学生でも解る話だが、聞く方は初めてでも、話す方は「またか・・・」でしかない以上、誰でもそのうち鬱陶しくなってくる上に、何かにつけ頼られることが多くなりがちで、律儀に付き合っていると度々時間を奪われる羽目に遭う。
つまり、客商売でもしていない限り、多くの邦人と関わることがデメリットになってしまうのだ。
当然の帰結として、長く住んでいる人ほど、あまり日本人の目に触れない、というパターンが成立している。
そういう人達は目立つ場には出たがらない上に、多くの邦人との接触を望んでいないのだから、知り合う機会はなかなか無いだろうし、避けられる可能性も高い。
上でも少し書いたように、あなたには付き合う相手を選ぶ権利があるわけだが、相手にも誰と付き合うかを選ぶ権利がある以上、取り合ってもらえなくても文句を言ってはいけない、先方にも先方なりの事情や意図があるのだから。
まあしかし、ある程度長く住み、それなりに暮らしていると、然るべき人とは然るべく知り合うものだ。
マスコミの情報は偏っている
前述の通り、チェンマイに長く暮らし、望む生活を送る人の多くは、郊外に居を構え、むやみに人前には出ない。もちろんマスコミの取材を受けるようなことはしないだろう、そんなことをしては、出演で得られる多少の小銭よりも、失うものの方が遥かに大きいからだ。
逆に考えると、日本のマスコミで取り上げられている時点で、出演者の立ち居地が判るということでもある。
殆どが「市内の便利な立地のコンドミニアムで~」とか・・・まあ現実としてそういう人も少なくはないんだろうが、そんなのばかり取り上げていたら、情報として偏り過ぎなのは明らか。
ともあれ、マスコミは結果的に、チェンマイ在留邦人の一部の層しか取り上げることができずにおり、特に在留期間の長い、本当に自在に暮らしている人達を取り上げることはできていないと考えていいだろう。
