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水かけ祭り(4月)その2

チェンマイの水かけ祭りは、文字通りのカオスである。

手桶から素手で軽く水をかけるだけの祭りは、いつの頃からかバケツ・水鉄砲が加わり、その内に車の荷台に水桶を積み込み、走りながら水をかけるというよりぶちまける方向に進んでいった。

かつて、タイ民族の発祥地である中国雲南省西双版納の田舎町で、同じ祭りの期間を過ごしたことがあるが、チェンマイのそれは、もはや本来の祭りの原型を留めていないとしか言いようが無い。まあどうでもいいのだが。

水かけは、主にチェンマイ旧市街の堀沿いをメインに行われるが、サブ会場は市内というか国内全域、堀沿いでなくても、たとえ田舎でも裏道であってもやっている。



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ネガティブな面も述べておく。

この水かけ祭り、タイで最も盛り上がる祭りであるが、実は富裕層・在住外国人には非常に不人気で、また危険な祭りでもある。

何しろ約1週間、普通に出歩くことが出来ない上に、水をかけられるのが不快でしかない人も当然多いわけで、現実としては、現地人の富裕層や在住外国人は、水かけを避けて挙って海外へ出かけてしまい、祭り前は年間を通して最大の出国ラッシュとなるし、該当層のその頃の話題は往々にして「水かけ、どこに逃げるの?」となっている。付き合っていられない、というわけだ。

また期間中は飲酒運転・悪乗り・喧嘩・バカやって等で事故が非常に多くなり、治安も悪化し、毎年期間中の死者が全国で700人前後に上る。
これは深南部のテロ云々の年間犠牲者数に匹敵するか、上回る数字である。

・・・とまあ上記のような理由で、水かけ祭り期間中は、タイに居たとしても自宅に引き篭もり、出歩かない人も非常に多い。

また、堀沿いでは堀の水をかけているが、堀の水は非常に汚い。
祭り前に堀の大掃除をするのが恒例となってはいるが、数年前に堀の水にいた「人食いバクテリア」(溶血性連鎖球菌?)で死人が出た、というような噂(真偽は不明)が流れて市政府が必死で否定したりと、とにかく堀の水が非常に汚いことは、現地では誰もが認識しており、実際に結膜炎程度はよく聞く話なので、まあその辺は自己責任で楽しんで頂きたい。





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