sss

温泉 - チェンマイの基礎知識

TOP | 地理 | 気候 | 歴史 | 人口 | 観光 | 言葉 | 宿泊 | 温泉 | ビザ | 働く | 住む | 住居


チェンマイ周辺・北タイの温泉

日本人にはありがたいことに、タイ北部には多くの温泉がある。
がしかし、先に言っておこう、間違っても日本から旅行で訪れた人が行くところではない、そもそも温泉に入るという文化が無い上に、根本的に温かい土地なものだから扱いもぞんざいできれいでもなく、日本人から見ると逆立ちしても有効活用しているとは思えない…まあ日本的有効活用をしたところで、日本人しか来ないと思うのでしかたがないのだが。

さてその前に、なぜタイ北部に多くの温泉があるのかを述べておきたい。
というか、温泉にご執心な在住日本人はそれなりにいるようなのだが、この点についての考察を聞いたことがないのはどういうわけだろう…というのは、北タイ及びその周辺には火山が全く無いのに、数多くの温泉があるのだ、普通は不思議に思いそうなものだが。

結論から述べると、タイ北部に分布する温泉は非火山性のものであり、マグマ等とは別の熱源によって生じている。
地下深くに分厚い花崗岩の層があって、まあ花崗岩というのは火山岩である流紋岩が深成岩化したものなので火山活動の名残りといえば名残りなのだが、にしてもその花崗岩の成立は2~4億年は前という古いものらしい、つまり三葉虫やフズリナのいた時代である。

肝心の熱源だが、その花崗岩及びその辺の時代の深成岩が含有する放射性物質の自然崩壊熱によるものが主のようだ。
御影石に代表される花崗岩が結構な量の放射線を放っているというのは日本人なら誰でも知っていると思うが、まあそれと同じである、それが地下深くにかなりの量が存在し、地下数キロでは数百度の熱を有しており、そこを通る水が温泉と化して地表に湧き出ているというわけだ。

まあとにかく、北タイの温泉は一種の原子力で沸いたものである。心して入るべし。

温泉地

さて具体的な温泉地であるが、一番の有名どころはサンカンペーン温泉だ。なにせそれなりに整備されており、古くから開発されている公営の温泉なので知名度も高い。泉質は硫黄泉っぽく、かなり硫黄臭がするのに加え、ぬめりを感じる程に濃厚。非常に体が温まるが、寒い時期はいいものの、暑い時期には温まり過ぎだろうとも思う。
すぐ隣には私営のルンアルン温泉もある。共に市内から30キロ以上あるので、個人で行くのなら最低でもバイクが無いと気軽には行けない。というか普通に車で行くべき、いくらなんでも湯冷めするだろ。

もうひとつ、やはり市内から30キロ程のところにあるドイ・サケット温泉。以前は、それはもう鄙びたなんじゃこりゃ?な温泉だったが、2014年現在、そこそこ施設が出来てきている。泉質は…まあ詳しくは知らないが、サンカンペーン温泉に比べると非常にあっさりしたというか淡白な泉質であり、過度に体が温まりはしないので、暑い時期にお勧めかと。

上記以外は、チェンマイ市内からであれば、在住者でも気軽に行ける範囲を超えるのではないかと思う。
理由は、単純に距離が遠かったり、あまりに山奥であったり、入浴設備が無かったり、それらの複合であったりとまあ色々だが、好きな人はそれなりに行ってみているようだ。

あと日本人には厳しいのが、水着を着て入れと言われるところがある。まあ文化の違いなのはわかるが私は敬遠する。そこまでして温泉に入りたいわけではないので。


プライバシー・ポリシー 広告掲載について お問い合わせ

CopyRight© 2002 - 2023 Nap Garden Co.,Ltd. All Rights Reserved.